幼なじみと×××
□幼なじみとお弁当
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から揚げ、タコさんウインナー、卵焼き、スパゲティーにハンバーグ。
みんな大好きな、お弁当の定番おかず。
幼なじみとお弁当
「またそれだ」
もそもそとコロッケパンを食していれば、呆れたような声音で政宗がパンを指差し言った。
父が単身赴任、兄は研修旅行に行ってから、早くも一週間。
幸村のお昼は菓子パンといちご牛乳。
朝も夜も、もちろんレトルトやファーストフードなど、手間がかからないもの。
料理が全くできない幸村にとっては、仕方のないことなのかもしれないのだが、いささか不健康である。
「政宗だって、人のこと言えないでござろう」
政宗の昼食は、いつもだいたいサンドイッチとブラックコーヒー。
もしくは飲み物だけ。
食べない方が不健康であるし、そもそも政宗は少食すぎるのだ。
そのくせ成長期で身長はぐんぐん伸びるから質が悪い。
「朝も昼も晩もレトルトだったりするわけじゃないからいいんだよ」
「う"……」
それを言われてしまえばおしまいだ。
しかし、三食レトルトだと言っただろうか。
「三食レトルトだと言ったでござるか?」
「言ってないけど、多分そうだと思った」
ご明答。
政宗にはなんでもバレてしまうんだな。