幼なじみと×××
□幼なじみと冬休み
1ページ/2ページ
待ちに待った冬休み。
遊び盛りな子供たちにはとても嬉しい、長めの休日。
夏休みと比べたら、少し物足りないが。
それでも休日には変わりない。
しかも、今日は雪が見事に積もっている。
「まーくん、一緒に外で大きな雪だるまを作りましょうぞ!」
バコーン!とドアを壊しそうな勢いで、幸村が扉を開いた。
元気に政宗を呼ぶが、返事はない。
もそっと、ベッドの上で丸まる掛け布団が動いただけだ。
「まーくん?」
そっとベッドに近付き、呼び掛けてみる。
すると、くぐもった声で政宗が小さく呼び掛けに応えた。
「何か用……か?」
わずかに不機嫌さを滲ませる。
そんな政宗の態度に気にした素振りも見せず、幸村はにっこりと笑い、嬉しそうに言った。
「たくさん雪が積もったので、大きな雪だるまを一緒に作ろうと思ったのでござるよ!」