幼なじみと×××
□幼なじみと夢うつつ
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「まーくん、お願いがあるでござるよ」
いつになく真剣な顔で、幸村が言う。
「なんだ?」
幸村のお願い。
甘味を作れ、ということだろうか。
何にせよ、可能性な範囲で叶えてやりたい。
「えぇっと…その……」
もじもじと服の裾を引っ張る姿が可愛い。
ニヤケそうな顔を踏ん張らせ、幸村がお願いを言うまで待つ。
しばらくの間、「あー」とか「うー」とか唸りながらもじもじしていた幸村が、意を決したようにこう言った。
「抱いてくだされ!」
……
…………?
え、なに?抱く?
抱くって抱っこしろってことじゃないよな?
自分の脳が、幸村の言葉を都合よく解釈したわけでも。
しかし、心配なので、無難に聞き返す。
「意味わかってるか?」
「もちろん」
しっかりと頷く。
でも、やっぱりそれでも信用しきれなくて。
「抱くって、お前の嫌いな破廉恥なことだぜ?」
こんな感じの、と服の中に手を入れてみた。