幼なじみと×××
□幼なじみと煙草の煙
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煙草は有害物質の塊だと幸村は把握している。
体に悪いと何度も諭してはいるが、政宗は聞く耳を持たない。
若いうちから吸っていたら、中毒になる。
そして、死に関わる病にかかってしまう…と、幸村は青くなった。
「ダメでござるー!」
「うわっ!」
幸村は、政宗が銜えていた煙草を素手で掴んだ。
ボジュッ、と皮膚が焼ける音がする。
「な……ばか!何やってんだ!」
慌てて手を掴み、手の具合を確認する。
少し皮膚が赤く爛れてはいるが、大事はないだろう。
「いきなりなんだ。危ないだろ!」
「だって、政宗が死んだら、俺……」
「はぁ?」
話が見えない。
なぜそういう話になるのかさっぱりだ。