Mulier
□大切な人
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玲side
あなたには、大切な人がいますか?
心の底から大事にしたい人が…
私にはいます。
自分の命よりも大切な人が、チームKに存在します。
彼女のためならなんだってやるし、嫌われても構わないから見てほしい…
これは、わがままですか?
いえ、それでも構いません
あの人は私にとってとても大切で、私の生きる存在理由だから…
────…
佐江「おっはよー!」
優子「おぱよー♪」
才加「おはよう!
優子、おぱよってなんだよ(笑)」
優子「おはようとおっぱいをかけた!!」
才加「いちいちかけるな!」
佐江「ぉおー!
優子のおぱよー、もらいっ!」
才加「佐江も『もらいっ!』じゃないだろ!」
佐江「えー、いいじゃん〜」
優子「そうそう!
いいじゃん、別に〜」
才加「なんで私が悪者になるんだよ!」
佐江・優子「「あはははっ♪」」
才加「笑うなっ!」
楽屋の入口付近で仲良さげに話すのはとても仲のいい三人。
その中の一人……宮澤佐江に私は恋をしている。
決して叶わない恋を…
莉乃「うわー、すごいメンバーですねι
絶対指原、あの中に入れませんよー」
玲「へたれ〜♪」
莉乃「何でですか?!」
私が一人、離れた場所で佐江たちを見ていると、AKB48内一のへたれである莉乃が来た。
莉乃「あ、またへたれって思いましたね!」
心読むなよι
玲「まさか〜、そんなこと思うわけないじゃん(笑)」
莉乃「いやいやっ!
絶対思ってましたよね!!」
萌乃「指原うるさい…」
莉乃「えぁ?!
あ、ご、ごめんなさい…ι」
大きな声で叫ぶ莉乃に萌乃がキツい一言を一発入れる。
玲「やっほー、萌乃♪
相変わらずキツい一言をありがとー!」
莉乃「いやいやいや!
ありがとーじゃないでしょ!」
萌乃「…指原、もう一回言われたい?」
莉乃「あ〜、嘘です、嘘です!!
ごめんなさい、もうしません!ι」
玲「ほんとへたれだねー?莉乃は(笑)」
萌乃「それよりどうしたの?」
玲「へ?なにが??」
私が莉乃をいじめていると、いきなり萌乃が心配してきた。
おかげで間抜けな声出しちゃいましたよι
萌乃「さっきからあそこの三人見て、辛そうな顔してたよ?」
…あーぁ、ほんとに時々萌乃が怖くなる。
なんで分かるんだろうなー…
玲「気のせいじゃない?(笑)
私はあの三人見て、相変わらず仲良しだなーって思ってただけだよ?」
莉乃「玲…
指原たちには嘘つかなくていいですから…」
萌乃「そうだよ?」
玲「もう、心配性だなー♪
なんでもないってば…(笑)」
あ、やばい…
今の笑顔、絶対ひきつってた…
玲「っ…ごめんι
ちょっと、トイレ行ってくる♪」
私は萌乃と莉乃から逃げるように、その場を後にする。
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