Mulier
□何でもない日常
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今日は仕事が休みで、家で恋人の玲とまったりしている。
佐江はこの時間が一番好きで、よく玲にひっついてる。
だけどいつも玲は佐江から逃げるんだよね。
だから、今日は珍しいんだ♪
佐江「んー、…ふふ♪」
玲「なんか嬉しそうだね?佐江」
今、佐江はソファに座ってる玲の肩に頭をのせている状態。
佐江が嬉しくて笑えば、玲は反応してくれる。
佐江「…ふふ、だって玲と二人っきりだから♪」
玲「いつも二人っきりじゃん…」
佐江「いつもは玲が逃げるから……こういうのは久しぶりだもん!」
そう言って佐江は玲の左手を握る。
そうすれば、玲は必ず佐江の指を絡めてくれる。
俗に言う、恋人繋ぎになる。
佐江「へへ…//、玲……」
玲「んー?」
佐江「好きだよ…///」
佐江は小さく呟くように言ってやる。
すると玲は、絡めている佐江の手にきゅっと力を込めて、佐江の頭の上に寄りかかる。
玲「…うん、知ってる」
佐江「ず〜〜っと、一緒だよ?」
玲「うん、それも分かってる…」
佐江「玲に会えてよかった…///」
佐江がそう言えば、玲は優しく佐江の名前を呼ぶ。
玲「さえ…//」
佐江「玲…///」
それに答えるように、佐江も玲の名前を呼ぶ。
こんな、何でもない日常が佐江は一番好き。
何をするでもなく、ただ好きな玲とまったりして過ごす時間…
それが何よりも大切。
END.