Mulier

恋の勘違い
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今、私たちはグアムにある、ホテルの夜のプールに来ている。


そのプールには細工がしてあり、最初は才加と来ようと思ってたんだけど…
まだ撮影が残ってるとの事で佐江と来ている。




佐江「すっご〜い!
夜のプールって、神秘的だなぁ…」




佐江はプールの側面に立ち、足で水遊びをしている。

私はそれを後ろから眺めるだけ


才加の撮影がまだ残ってるのは痛かったな…

次も出来れば良いけど…


私がそんな事を考えていると…



佐江「玲ー!
佐江ね、玲の事好きっ!!」



いきなり佐江が告白してきた。


私は佐江に悪いと思いつつも、その告白を断った。




玲「………ごめん、佐江」


佐江「…っ、
そっかー、だよね…
あーあ…、とりあえず遊ぼっか!!」




そう言うと佐江はプールに入り、潜っていった。


少しして佐江がプールから顔を出し、手に何やら抱えていた。


佐江はプールの底で見つけたものを水面に広げて、びっくりしている。




佐江「すごーーいっ!!
何この砂!めちゃくちゃキラキラしてる!!」




そうプールにした細工とは、水に浸けるとキラキラ光る白い砂をいれた事


私もプールの縁に立ち、佐江の広げた砂を見る。




佐江「ねねねっ!凄くない?!
玲も入りなよ!潜ったらもっと綺麗だよ!」




そう言って私を水の中に入れる佐江


細工をした本人だが、私は水の中に潜り、それを見る。


しかし私が顔を出すと、佐江はプールの縁に座っている。


今度は私が佐江に近寄り、無言で佐江をプールに抱きいれる。


そしてそのまま佐江の手を引き、二人でプールを泳いでキラキラ光る砂を見る。




佐江「ぷはっ!!
…………」


玲「綺麗だね、佐江…(笑)」


佐江「……うん…」




最初は元気だった佐江が、なぜか元気がなくなっている。


そこにいきなりともちんが来た。




友美「玲〜
才加の撮影終わったみたいだよ!」


玲「…ありがと、ともちん!」


友美「二人ってほんと仲良いねぇ(笑)」


玲「そう?まぁ佐江だからねー!」




私とともちんが話していると、いきなり背中に重みを感じた。




玲「佐江?」




佐江に呼びかけるも返事は無く、あるのは荒い息づかいだけ…


私はまさかと思い、佐江を背中から剥がし、おでこに手を当てる。




玲「あつっ!」


友美「もしかして、熱?」


玲「うん!
とにかく急いでホテルに!」




私はプールから佐江を上げ、お姫さま抱っこでホテルに戻る。




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