嵐の如く
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バスに乗り込み、試合開場へ行った。ギリギリにタクティクスは完成したから良かったか。
「あ、必殺タクティクスの名前付けなくって良いのかな?」
「そうだね。狩屋、何かないの?」
「また、俺かよ!?」
前の席に座る一年生(剣城以外)必殺タクティクスの名前で盛り上がっている。狩屋のまたという発言が気になり、耳をすました。
「うーん。二人で駆け抜ける訳だから、ら…ら、ランランランニングとか?」
狩屋の提案に一瞬、間が空いた。
『『だっさーい!!』』
その瞬間、爆笑の渦が巻き起こした。
「ラ、ランランランニングって!」
「素晴らしく、多才ですね!」
「ないない、絶対にない」
「ぷっ、お前ネーミングセンス悪かったんだ」
「ちょっ、弥生先輩、後輩いじめサイテー!」
「それお前が言うかよ。マッキー」
一年や俺はゲラゲラ笑ってしまったが他の奴らも内心、爆笑してるぞ。特に霧野なんか冷静な表情だけど口元が歪んでるし。
「狩屋以外、ネーミングセンスあるやつ上げろ」
「ハイ!両サイドからかけ上がる疾風…ダブルウィングとかどうですか?」
「よーし、それでいこう」
『『さんせーい!』』
命名ダブルウィングにさらに盛り上がった俺達に狩屋は拗ねてしまった。
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