翠の桜

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え、何?
どうすればいいの?
何なの!?!?

混乱したまま固まっていると顎に手が掛けられ、くっと顔が持ち上げられた


「ま、待ってください!
ちょ、ちょっと落ち着きま「黙って」っ!?」


とっさにぎゅ、と目を瞑る
頬に生温かいふにゃりとしたものが押しつけられた感触を感じてびくりと肩がゆれた
小さくなって身構えるがそれ以降は特に何も起こらない

恐る恐る目を開くと何とも言えない顔をした業平殿が飛び込んできた


「・・・覚悟を決めておくようにと言ったはずですが?」

「だ、だって…覚悟って言われたってそんなに簡単には・・・」


最後はもごもごと告げるとあからさまに溜息をつかれた


「解りましたよ、今日は何もしません」

「本当、に?」

「えぇ」


彼の言葉にほっと肩の力が抜ける


「さて、ではそろそろ休みましょうか」

「・・・え?」

「どうしたんです?寝ますよ」


身を横たえ、ぽふぽふと自分の横をたたく彼にまたも固まった


「…さすがに初夜に夜が明ける前に帰るわけにはいかないでしょう」

「そうですけど・・・」

「ほら、寝ますよ
早く来てください」


・・・一緒に寝るって事ですか?

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