たばこの煙
□大人は怖いよお嬢さん
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「も〜〜う!」
ダンッと大きな音を立ててグラスがテーブルの上にたたきつけられる。
その拍子にパチャンと炭酸水がこぼれる。
「次元!もっと強いのないの?」
不機嫌な顔を向けるアリサの眼は、イライラを隠さずに据わっている。
「お前さん、未成年だろ。飲酒もほんとはいけねぇんだ。チューハイで我慢しな。」
言われてアリサはまた恨めしそうにシュワシュワと泡を吐き出すカシスオレンジのチューハイをにらむ。
「子ども扱いしないで。」
「おいおい、どうしたってんだ。」
次元は呆れたようでもどこか楽しそうに笑う。
「私がどんなに頑張ったと・・・!」
「回想シーンか。」
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