たばこの煙

□テレフォン・ナンバー
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車に乗り込み、椅子を倒す。

ため息とともに吐きだしたたばこの煙が目の前に広がって消えていく。

一日中走りまわっって足は棒のように思えた。

ブレーキペダルに足を乗せたまましばらくハンドルを見つめていた。


(まったく今日は運のわりぃ…)


無数のパトカーランプを思い出しては煙を吐き出した。

ふと思って時計を見る。
午後10時。携帯電話を取り出してダイヤルを押した。




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