憂鬱少女ときれいな谷

□2話
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殺伐とした灰色の景色の中に、私は立っていた。
私は一人ではなかった。

何百人、何千人の中の一人でその中でも一番ちっぽけなものに思えた。

そう思った瞬間、私の体が縮み始めた。

いやだ。いやだ。

あらがうように手を伸ばしても、私の体は小さくなっていくばかりで

助けて。

そう思って周りを見渡しても、知った顔は誰もいなくて私はしり込みをする。

ああ、だめ・・・。

だれか・・・。





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