頂きもの

□ラブラブ地帯注意報!
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※黒観月さまから「周りから見たら両想いなのに片想いだと思っているツナヒバ」というリクをさせていただき、こんな素敵な小説を頂きました!ありがとうございます※



◆◆◆



例えば、身の毛のよだつような物が目の前にあったとして、それから逃げることが出来なかったら、君はどうする?

うん?何でそんなこと聞くのかって?

俺の状況がまさにそれだからだ。




ラブラブ地帯注意報!




俺の名は…いや、止めておこう。
名乗ったって目の前の状況が変わるでもなし、それに、俺みたいな状況に立たされているのは並中の生徒がほとんど。そこらのモブキャラの方が楽だ何て思うなよ!モブキャラも苦労してんだからな!今みたいに!

とりあえず、俺はとある不運な生徒Aとでも名乗っておこう。

今、俺達は危機的な状況に立たされている。まぁ主に、遅刻ギリギリセーフの時間帯に登校してきた生徒だけだが。

俺達の目の前には、ドピンクオーラを垂れ流す二人の生徒がいる。

片や、以前はダメダメのダメツナ等とあだ名されていた今はもう妖艶な大人の色気を醸し出す、「恋愛盲目王子」こと沢田綱吉。


片や、かつては並盛の恐怖の代名詞、最強最凶風紀委員長と謳われていた、今はほとんど乙女思考、「恋愛盲目王女」こと雲雀恭弥様。



どこをどうしたらそうなったのか、この二人、周りが気付いた頃にはもうすでに出会っただけでピンクオーラを撒き散らすレベルにまで達していた。


出会っただけで

「会いたかったよ綱吉…!」

「オレもですよ恭弥さん!」

と言い合って二人とも満面の笑顔でハート型の幸せオーラ周りに飛び散らせる。

いやいやいや、会いたかったよってあんたら1時間前に会ったばっかだろうが、というツッコミを入れたい程である。

まぁ、仲良くなるのは良いことだと思う。それがたとえ恋愛の方向に良くなっていても、二人とも男だったとしてもだ。

だがしかし、ピンクオーラに当てられる俺達の身にもなってくれ………!
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