poem

□砂浜遊び
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途切れ途切れた波
岸に届かなくなって
黒い塊は言うのさ



"寂しくはないのか"と



僕は何も答えない
黒い塊を蹴り上げた


わかっているふりをして
僕はまた高波上げ
岸に打ち上げられた




静か静かな岸
海は僕に寄り添って
黒い塊は言うのさ



"わかってなんかないだろ"と



僕は答えられず
黒い塊を抱き締めた


わかりたくないのだと
僕はまた海を抱き
底に沈んでいった




風が吹いた気がして
僕は振り向いた
そこには━━━━━




わかっていたわかっていたよ
最初から君はそこにいない
波も風も雨も雪も
全部全部偽物さ
わかっていたんだ


わかっていたんだ




海よ空よ
私を抱いて
慰めてくれやしないだろうか


わかってるわかってるよ


僕はまた歩き出そう
砂浜遊びは終りだ




それでもまたきっと
この岸に来るだろう
そうしてまたきっと
おぼれ死ぬのだろう



砂浜遊び


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