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□空は、今日も蒼い。
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嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い。

だいきらい。だーーーーーーいっきらい。
━━━━━・・・大嫌い。

欲張りなあの子が
不幸ぶってるあの子が
にわかなあの子が
わがままなあの子が
うるさいあの子が
調子乗ってるあの子が

本当は内心私を嫌っているあの子が嫌い。

それから、あの子に嫌われるような自分も嫌い。

人間も嫌い。

神様も、嫌い。いるわけないって思ってるけど。

みーんな、みんな、きらい。だいきらい。

三文字の言葉は、私の心に貯まり続ける。そうして放射能のようにたまっていっていつか爆発するのだ。それがいつかはわからない。だけど、貯まっていっている間はひどく辛く苦しく感じるのを、私は知っている。早く爆発したい、泣いて、全てを流してしまいたい。流した後に何も残らなくても良い。吹っ切れることができれば、楽になれる気がした。━━━━━私は今日も、泣くことができなかった。

(本当は、本当に何もなくなってしまうことを自分が一番恐れているのに。)

口の中で小さく”きらい”と呟いても、あの子には聞こえなかった。自分にも響かなかった。誰にも聞こえることなく、騒がしい教室の中に溶けてなくなっていった。

あぁ、つらい。心に重石が乗っているかのように、海に沈んでいくかのように、重くて。もがけばもがくほどに沈んでいきそうな海に、私の涙は溶けていかない。

私は、その海が何でできているのかを知らなかった。知らないふりをした。

━━━━━もう、もがくのすら疲れてしまった。

自暴自棄になるのを抑えながら私は、いつ爆発するのか、それとも沈みきって私がなくなってしまうのかと怯えている。あぁ、爆発したら、ここの海水のいくつかはなくなるんだろうなんてくだらないことを考えて、ぽこりと気泡を吐いた。

ちっぽけな気泡が、陸に向かって浮いていく。あの気泡は私の何なのだろうと考えても、わからなかった。わからないふりをした。私は、小さくなっていく気泡を見ているだけだった。

━━━━━自分のことしか考えてないから、こうなったんだ。心の底で彼女を嫌ったから、私も嫌われた。

わかってる。わかっているのだ。

この海は、たくさんの人の自分への気持ちでできていることだって、
━━━━━だからしょっぱいし、だから甘い。

あの気泡は、あの子を好きだった私の一部だってことだって、
━━━━━それを名残惜しいと思った。だけど、それを持っているのも辛かった。

自分が一番わがままで、醜いことだって、知っている。
━━━━━そんな自分を愛してくれる人を、探している。いるはずもないけれど。

あぁ、なんだ。あぁ。あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

消えたい消えてなくなりたいだけど消える勇気もない。誰かが心の底で自分を好きでいて欲しい、消えないでと言ってほしい。誰に必要とされたい、笑顔でいたい、綺麗でありたい、自分を受け止めてほしい、泣きたい、泣きたい、泣きたい、泣きたい、泣きたい、泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい泣きたい

━━━━━誰かに、泣いている自分を見つけててほしい。
それがわがままで当たり前の感情だと知っているから、私はまた泣く勇気を失っていく。そうして、今日もまた海水越しに見える空が蒼いと感じて生きるのだ。あの子のことはまだ嫌いだし、涙は出てこないし、授業は眠いけれど、そうして生きるのだ。



空は、今日も蒼い。

(感傷的すぎか…あー眠い。)



*人を嫌いになるのって辛くて苦しい気がするけど、そんな感情を持てる自分がひどく幸せなんだなって感じます。嫌いな人の一人や二人ぐらいいても良いじゃないか。人間万歳。


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