一途の流れ星

□叶った願い
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白川祭がやって来た。

昨日の前夜祭は例年並みに生徒たちが盛り上がり、始めからクライマックスのようなテンションだった。その盛り上がりは中学の学校祭とは比にならないくらいで、昨年も経験したはずなのに、三年生の持つパワーに圧倒されて、今年も終始怯みっぱなしだった気がした。

――来年、あたし達の学年もあんな感じで盛り上がれるんだろうか?

そんな無駄な不安が脳裏をよぎりつつ、白川祭は何事もなく開催された。

今日は白川祭の二日目。一般公開初日だ。九時の開店時間になると、老若男女問わず人が流れてきた。

喫食系のお店が立ち並ぶ中、あたし達二年B組の出し物は学生を中心に人気が出た。あたしや来栖は出店のシフトで忙しく、亮たちがどんな様子でこのあとの有志発表ライブに備えているかわからなかった。

それでも、増川さんの思いがけない能力に舌を巻いたあたしは、不安なんか感じていなかった。
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