一途の流れ星

□崩れた支え
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久しぶりに、あたしがクラスの輪の中に入る日があった。けど、それは彼らからすれば不本意な事故でしかない。もちろん、あたしもそれをわかっているから、期待なんて淡い感情は抱かない。

「じゃあ、球技大会の女子バスケのメンバーはこれで決定な」

クラス委員長の芳賀くん。彼の声に異を唱える者はいなかった。……正確には、異を唱えたくても唱えられない状況だったんだけど。

もちろん、異を唱えたいのはあたしとチームを組むことになった女子バスケのメンバーたち。そして異を唱えられない原因は、原口先生の存在だった。

木曜日最後の授業時間にあてられているロングホームルーム。この日この時間、間近に行われる学校行事、球技大会のチーム決めがあった。原口先生に言われ、委員長が話し合いの指揮をとっていた。

先生が教室にいる中で、普段通りにあたしの存在を掻き消すわけには、さすがにいかなかったのだろう。ぎこちない話し方だった気もするけど、一時的にクラスの一員としてあたしを迎え、チームが決定した。
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