闇色物語

□SECOND STORY
1ページ/3ページ

SECOND STORY
【君はキミ】





『あの、』

「なんだ?」

『その、私変ですか?』

「変とは?」

『その、先程からウルキオラ様がじっと見ているのもですから…』

「いや、スフィア。」

『はい、何でしょうか?』

「お前は、俺が怖くないのか?」



突然のことにスフィアは少し驚いた。



『何故ですか?』

「俺は、仲間の中で唯一色や形が異なって生まれた。
つまり、異端分子と言うことだ。」

『そんな…』

「仲間は一様に皆黒く、白い牙をちらつかせていた。
だが、俺には中級大虚の時口はない。」

『ウルキオラ様はウルキオラ様です。』



彼女の口からは何一つ迷いはなかった。



「…そうか。」

『では、何故ウルキオラ様はあの時私を助けて下さったのですか?』

「分からない」

『え、』

「ただ俺は、気が付いたときにはお前を助けていた。」

『そう、ですか。』

「お前は俺と共に居てどう思う、」

『私は、ウルキオラ様のような方に従える事が出来て光栄です。』

「スフィア、」



ズイッ



『ウル…キ、オラ様?』






 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ