闇色物語
□THIRD STORY
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THIRD STORY
【緑と蟻と仮面】
『ウルキオラ様、少しの間時間を頂いてもよろしいでしょう
、』
「あぁ、」
私とウルキオラ様が共に行動をするようになって少し時間が経った。ウルキオラ様は何時もの様に私に敬称をつけるなと仰ってくるが、まだまだできない。
ウルキオラ様は不思議な方で私の事を何でも見透かしてるようd「当たり前だ。」
『ウルキオラ様、今暫くお待ち下さい。』
と、言えば少し機嫌を損ねられたみたいだ。
先程のように、何故か私の心の内まで分かってしまうのはどうしてだr「まだか、スフィア」
意外と子供っぽい所もあるって言うのは内緒です。
『すみません、お待たせいたしました。』
「いや、それよりさっきから何をしていたんだ、」
『ちょっとした仕事です。』
「そうか。
それより、傷は癒えたのか?」
『はい、』
あの時中級大虚に追われていた私は傷だらけだったにも関わらず、全力で虚圏を走っていたのでそれはそれは酷い傷に。
自分で言うのもなんですが、かなり弱っていたみたいだったので、超速再生をする事が出来なかったみたいです。
そのため、傷の回復が遅かった、と言うことになります。
「今日はやたらと虚が騒がしいな。」
『はい、私も少し胸騒ぎが…』
「お前の勘はよく当たる。
スフィア、お前は此処に居ろ。」
『どちらへ行かれるのですか?』
「少しその辺りを見てくる。
何かがおかしい…」
『分かりました。お気をつけ下さい。』
「あぁ、」
短く返事をするとウルキオラは響転で消えた。
何かがおかしい…
それは虚圏全体が物語っていた。
何時もより虚の数が少ない、それと霊子が乱れている。