掌編小説置き場。
□ideanote
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「好きなんだ! 君のことが!」
non title
マズい。非常にマズい。
いや別に、このファミレスのオムライスがマズい訳ではない。むしろ美味しい。
って、そんな話はどうでもいい。
本当にマズいのは、いま私達が置かれている状況の方だ。
まあ、いきつけのファミレスに集まっている時点で、危機感が足りてないんだけど。
はぁ……どーする? 私。私たち。
「なーに落ち込んでんのさ、雪奈?」
「落ち込むしかないっしょ、もう」
私、斎川 雪奈。高校二年。地元の高校でスクールアイドルやってます。……いやマジで。
「あれ? これで終わり?」
このページを最後に、この物語は終わっていた。というか、全然かかれていない。
「え〜……、まぁ、いっか。次よんでみよ」
そして、好奇心でページをめくる。