闇に生きる者
□闇夜の過去
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『兄さん……』
その後に兄さんの代わりに俺が闇影になった
そして俺は…俺は…っ
『憎い…憎い……白夜一族など…滅んでしまえ!!』
俺の中で何かが動き出した気がした
心の奥が熱い…苦しい…
意識が遠のいて行く…
誰かが見えた様な気がした…
気がついたら周りは血の海だった…
此処は明るい…闇隠れではない…
光隠れ…俺は…白夜一族を殺ったのか…?
俺は何もしていない…してないんだ!!
俺が言ったんだ…「光は殺してしまえ」と
『煩い!消えろ!!』
俺の声は血に染まった青い空へと消えていった…
二人の男女が残っていたのも知らずに…
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