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□どっちに染まる?
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時は昼休み―――――…






「アヤ〜変身ありのぷよ勝負しよ〜」

『うん!良いよw』





私はシグにぷよ勝負に誘われたから教室ではなんだし、校舎裏に来てぷよ勝負をした。


「こんなもんかー」

『うへ〜…やっぱり反則だよぉ、変身は……』




私は比較的、ぷよ勝負は強い方だけどな。


言い訳するとまぁ・・・アレ、シグの変身姿にね。


惚れてました!


(白状すると!)





「アヤ、手ぇ抜いた・・・」
『そ、そんなことは無い!断じて無いッ!!』


シグは私の異変に気づいたのか、私のことをジロジロ見てきた。

「じゃあ・・・なんでさっきから落ち着きが無いの?」


頭のアンテナ・・・じゃ、なくて、髪の毛をわずかに揺らしながら首を傾げて質問された。



『可愛いからもうなんでもしゃべっちゃう!』

「なんかテンションについていけない〜」

『あはは!ついてきてよ!』

「頑張る〜」


シグは笑顔で答えた。


「なんでも喋るって・・・言ったよね?(黒笑)」

『ちょっ!?いきなりなんで私はシグに迫られてるの!?何故!?Why!????』

何故かシグは、黒笑い(?)を浮かべながら私のところへ迫ってきた。

ヤバイ。

あと、10a程度で行き止まり・・・!


ここはシグを正気にして逃げないと!!

『あ・・・あの、シグさん?』

「ん?」

『何故、私は迫られているのでしょうか!?』


て、いうか・・・


そうしている間に壁に背中が付いてしまったじゃないか!




『ねぇ!?シグさん、正気に戻って!』
「ん?いつでも正気だよ」
『嘘だよね?ねぇ嘘だよね!?』
「うん。時々寝てる」
『今は?』
「おめめぱっちり」
『No−!ついにシグがおかしくなっちゃった!!』


ヤバい!

もう逃げられないよーッ!

Help me!!



「な、な、何してるんだね君達はっ!」

「チッ…」
『く、クルーク!Help!』
「はぁ…」

クルークはシグを私から離して、やや呆れ顔で私に言った。

「まったく君は困ったさんだね」
『アハハ…まったくだよ←』
「みとめるんだ…」


クルークと喋ってると、妙な違和感を感じた。


『ねぇクルーク?』
「なんだい?」
『あ、あの…なんか手に違和感があるんですが、何なんでしょうか?』
「?」


私は恐る恐る、クルークと後ろを振り向くと…そこには…

「なんだい☆」

何・故・かマグロ君が私の腕を持参しているけんだまで包束していた。


着いていけない。


「き、君はあの時の怪しい人!」
『何でそうなったん!?』

むしろ、怪しいのはお互い様なんじゃないのかな?

…っていうのは黙っていよう。


『そうだ。あの、マグロ君やクルークは何か用事があるからここに来たんだよね?どうしたの?』


とっさに思いついたことを言ってこの場を逃げることを考えた。

(包束してあるから難しいけど)

「僕は君とぷよ勝負をしたくなったから探しに来たんだよ!」

「僕も同じく☆」

『へ?何で私…?』



神様…これはなんの試練ですか?

イケメンにこんなこと言われてはさすがに普通にしてはいられないに決まってます。

多分、今顔赤いです。


「うー無視するなー…うー!」
『あ、そういえばシグもいたんだった!』

「と、とりあえずアヤは僕と勝負をすると決まってるから行こう!」

『うわっ!?』

ちょっと強引に私の腕を引くクルーク。


ぐいっ

『わわっ!?』

「眼鏡ー抜け駆けするなー」
「君に言われたく無いね!」

私はただ今、目が回りそうです。
体が左右に引かれて、なんか疲れてきた(汗)

「ちょっと、君達☆そんなことしてたらアヤちゃんがちぎれちゃう、よ☆」

「「うっ…」」

『とりあえず、マグロ君ありがと』
「いいえ☆」



シグとクルークは落ち着き、やっと普通の状態になった。


えーと…

とりあえず、みんなぷよ勝負がしたいんだよね?


なら、この場合4人だからペア勝負出来るじゃん!

『みんな!ペア勝負しようよ?』
「え?それはちょっt「アヤ〜ペアになろう?」「何を言ってるんだい?アヤはこの僕と勝負するに決まってるんだ!」……ね?」


『う、うん!じゃあ、4人でレッツ?』

「「「ぷよ勝負!」」」











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