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□どっちに染まる?
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ガチャ…
『誰かいますか?』
屋上に急いでのぼった私は、少し息を乱してました。
「おーアヤが来たー…」
「やっと会えたよ…」
さっき会ったばかりじゃないか!っていう突っ込みをしたいが面倒臭いからやめた。
『あの…何か用があるんだよね?』
率直に聞いてみました。
「まあね。」
クルークはやや照れながら私を見た。
「アヤのこと、好き。大好き。」
「ちょっ!君、それは僕のセリフだったよね!?」
「眼鏡だけはズルイ」
なんか、2人は言い合ってるけど…
さっきの言葉が気になる。
え、何?
私が好き?
…へ?
「コホン…!まぁ、まとめると僕もシグも君のことが好きなんだ。だから、今ここで白黒つけたいから択んでほしいんだ。」
『なっ!?///』
「アヤ、モテモテ…」
『さりげなく、今耳に息かけたよね?シグ…』
「アヤ、もちろん僕だよね?」
『うにゃっ!?///ちょっと!耳もとで喋らないでよ!クルーん、!』
「あ…」
今、 何が起きてるの?
『ふ、ん……ふぁ…』
「眼鏡だけ…ズルイ。」
私は今、クルークに頭を押さえられてキスをされてます。
は、恥ずかしいし…
頭が状況に追いつかない。
「…アヤ」
『な、何?///』
クルークが私を真剣な顔で見つめてくる。
格好良すぎなので反則です///
「アヤ〜」
『ん、何?シグ』
「消毒…」
『へ…?』
本日2回目のキス。
シグからのキスはなんか、優しくてくすぐったいです。
「僕は菌なのかい!」
ちょっと遅めの突っ込みをしたクルークはシグの頭を軽めに叩いた。
『ん…』
「…眼鏡、KY。」
シグは私の唇に人差し指をちょんと置いて、それを舐めた。
『そんな…///どっちか選べって言われても…』
二人は私を真剣に見つめてて、本気なんだということが痛いほどわかった。
「さぁ、どっち?」
『う“ぅ…!』
こういうときの対処方はただ一つ。
『ごめんなさい!またこんd「逃がさない」…(汗)』
「早く、決めないと…悪戯しちゃうよ?」
『ちょっと、落ち着こうか。二人とも!』
「大丈夫。痛くしない」
「いやなら早く決めることだね」
その後、結局答えが出せなかった私とシグ達は…
授業に遅れてアコール先生に怒られました。
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