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□ある日の出来事
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ある日の出来事―――――――――・・・
「おほよう、アヤッ!!」
「アヤさん、おはようございます〜!」
『あ、リデルとアミティ〜!おはよう♪』
「アハハ!今日はすっごく天気が良くて気持ちがいいね〜!」
「確かに・・・そうですね!今日はお天気日和ですね〜」
『うんうん!』
「やぁ君達。やたら楽しそうな感じが伝わってくるのだが、何を話してるんだい?」
『あ、クルーク!おっは〜☆』
「おはよう!」
「おはようございます〜」
「うへ〜・・・ばたんきゅ〜」
『えっ!?シグ・・・?何、急にどうしたの?』
「うへ〜・・・」
シグはよほど疲れているのか、その場に寝始めた。
「ちょっと、君・・・一体どうしたんだい?」
「あ〜・・・寝てるみたいだね;」
「そうですね〜・・・」
『クルーク!保健室まで背負って行ってあげて?』
「はぁ・・・しょうがないな」
『さっすが〜♪』
ガラッ
「いってらしゃ〜い!」
クルークはみんなが見守る中、シグを背負って保健室から出ていった。
『しかし、どうしたんだろうか?』
「少し気になるね〜!」
「あ・・・あとで、聞いてみてはどうですか?」
『そうだね!』
「うん♪」
ガラッ
教室のドアが再び開いた。
「あら、みなさん。ご機嫌よう♪」
『おはよう、ラフィーナ!』
「おはよう!」
「おはようございます〜」
「は〜い、みなさ〜ん!席に着きましょうね〜」
『あ、先生!』
みんな一斉に席に着いた。
(だって、言うこと聞かないとチョークが頭に突き刺さっちゃうからね・・・もちろんアコール先生より)
「さぁみなさん!今日は天気も良いので今日はいっぱいお外で動きましょうね♪」
「はーい!」
アミティはなんだか楽しそうにテンポ良く返事をした。
「あと、アヤさんは特にちゃんと休養を取りながら運動をして下さいね?みなさんもお気遣いをよろしくお願いしますね?」
『へ?私、何かあったっけ?』
「はーい先生!」
「なんでしょうか?アミティさん」
「外で何をするんですか?」
「もちろんぷよ勝負の強化特訓ですよ〜」
「あ〜・・・だから、アヤにあんなことを言ったのかぁ」
『え?なになに?』
「それと、クルークさんとシグ君にも説明してあげて下さいね。それでは、ちょっと用意をしてくるので・・・みなさんくれぐれもさっき言ったことを忘れないで下さいね?」
「「「はい!命に変えても!!!」」」
『え?何なのこのテンション・・・?』
「あと、今回はペアも決めておいて下さいね?」
アコール先生はニコニコしながら職員室へ行った。
「「アヤ!僕とペア組まないかい!?/組もうよ〜」」
『え???』
「タイミング良過ぎだよ!」
「ビックリしました」
「あら?アヤさんは私と組む約束をしてましてよ?」
(え!!?)
「なっ!?遅かったか・・・」
「・・・」
『ラフィーナ・・・?』
私は疑問に思い、ラフィーナにきこうとしたら、ウインクをされた。
多分、何か考えがあっていってるみたい・・・
私は小さく頷き、グーサインを出した。
「じゃぁ、打ち合わせもありますので・・・私とアヤさんはこれで・・・」
『そうだね!』
「うん!また後で!」
そう言って、ドアに手をやった時・・・
反対側の手に違和感が走った。
『???』
振り向くと、そこには・・・
『シ、グ・・・?』
「まって。アヤは僕と組む・・・」
え?
どうしたのかな・・・
ってか今日のシグ、ちょっと変。
『なんでそんなに私にこだわるの・・・かな?』
私は恐る恐る聞いた。
「・・・だから」
『ん?』
「とにかく、一緒に組もう」
『ラフィーナ・・・』
私は何かしらの違和感を感じたので、ラフィーナに助けを求めた。
「はぁ・・・しょうがないですわね。私はちょっとリデルさんとお話があるのでこれで失礼しますわ」
「え!?」
ラフィーナはリデルの腕を掴み、強制的にドアを開け、どこかへ消えて行った。
『・・・・・・』
「じゃ、私も用事あるから〜!また後でね〜」
アミティは私の声も聞かずに何処かへ行った。
逃げたな。
「クルーク!僕と組むんだな〜」
「ゲッ!タルタル・・・って、ギャーーッ!!」
クルークもいなくなっちゃった。
「・・・」
『・・・;』
何?
この空気・・・
気まず〜
「フフ・・・メガネ、ザマw」
『え!?マジでどうしたの!?なんか、今日のシグ変だよ!?』
「・・・アヤが悪い。」
『へ?』
うーん?
何この展開?
ってか!
『どさくさにまぎれてどこ触ってるの!?』
「ん?おしr「やっぱ答えないで!」・・・」
「アヤ・・・」
『?』
シグの綺麗なオッドアイが私を見つめる。
チュ・・・
『〜ッ!!!!!!????』
(え?え?今、キキキキキキk、キスされた!?)
『あ、あの・・・///シグ?』
「これが理由。今日はよろしく」
『へあ!?う、うん?って、へ!?』
頭が回らない!!
もう何がなんだか・・・!
「ほら・・・」
シグは手を差し出し、微笑んだ。
『・・・うん。よろしくお願いします///』
翌日、もう一度はっきりと告白された私はちょっとためらいながらでも付き合うことになった。
ちなみに・・・
あのキスシーンをみんなに見られていたということを知るのは、もうちょっと先のおはなあしです・・・
(は、恥ずかしい///)
(アヤは僕のもの♪)
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