本棚
□鈍感な君
1ページ/1ページ
君は僕の幼なじみ。
小さい頃は一緒に寝泊まりしたり、手を繋いだりしたり…
本当に僕は君のことを良い親友なんだといろんな人に自慢してたことを今でも覚えてる。
時が過ぎ、身体も成長した僕ら。
今でも君は僕の隣で前と変わらない笑顔を咲かせてくれている。
釣られて僕まで笑ってしまうんだ。
そう…
昔と同じように。
僕は本当に君のことをほこりに思うよ。
…出会えて良かった。
でも。
この頃、僕は君の笑顔を見る度に胸の奥がなんだか音をたててうるさいんだ。
僕は思い切ってアコール先生に相談してみた。
するとアコール先生はニコニコしながら優しくこう言ってくれたんだ。
「クルークさん。それは"恋してる"ということを表してるんですよ」
…と。
あぁ。
なるほど…
僕は君に恋をしてしまったんだね。
それから僕は…
君の声を聞くだけでもドキドキして正常にいられなくなってしまうんだ。
そして、心の中で"君はいつになったら気付くのだろう"と少し楽しみが増えたんだ。
鈍感な君。
(早く気付いておくれ…///)
END