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□一緒に頑張ろう!
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『皆さんおはようございます!私は小川アヤと言います!これからよろしくお願いします♫』
私はニコッと笑顔で挨拶をした。
やっぱヤンキーっていっても第一印象を良くしとかないとね?
先生に誘導されて私は銀髪の人の隣に座った。
『よろしくお願いします!』
と、挨拶をしたらその人も
「こちらこそ、よろしくね♪」
と、笑顔で返してくれた。
(何か、この人はヤンキーではなさそうだな・・・)
私はさり気なくそう思った。
*********
時は過ぎ、放課後。
『よいっしょ♪』
私は下校準備をしている。
転校初日は何かと荷物が多い。
まぁ・・・正直にいうと超重い。
でも、なんだかこれからどんなことがあるのかと想像するだけでも楽しそうだったから重たい荷物なんて気にしない☆
・・・てか、なんか今日も何か楽しかったな。
だって、購買でパン争奪戦で喧嘩してたんだよ?
なんか笑っちゃうよ(笑)
『あ・・・』
気づくと私一人だけになっていた。
『今日は楽しかったな』
私はそう呟いて、教室を後にした。
「ちょっと待って〜!」
『?』
なんかうしろの方から声が聞こえてきた。
私は振り返り、声の主を確認した。
『あ・・・確か、私の隣の席の!』
「うんうん!そう言えば、自己紹介してなかったね。」
『うん!』
「俺は古市貴之!好きに呼んでいいよ♪」
『わかった。よろしくね、古市君♪』
「///うん!こちらこそ〜」
(良かった。なんか一人だけはまともな人が居てほしかったから・・・)
『それで、古市君は私に何か言いたかったのでは・・・?』
「あ、そうそう!アヤちゃんの家ってどこ?送ってくよ」
『ほえ?』
「はい、荷物貸して♪」
私は素直に荷物を預けた。
「うわ!こんな重かったのか!・・・本当に間に合って良かったぜ」
『?・・・ありがと。助かるよ♪』
「いえいえ。困ったことあったら俺に言ってね」
『うん!』
私は古市君を家まで案内した。
『ここが私の家だよ』
古市君は何でかアポーンという顔をしている。
「アヤちゃん。」
『ん?』
「隣の家のところ、見てみて♪」
『?』
(どうしたんだろう?何か、嬉しそうに見えるんだけど・・・てかここって)
『古市君・・・』
「はい!」
『もしかして、この家って古市君の家!?』
「あったり〜♪」
(なんだろう・・・嬉しいような、残念なような・・・?ん?なぜに残念なんだ?)
「なんか、こんな偶然ってそうそう無いよね。これって運命ってやつじゃ無いの?」
『えっ?』
古市君は私に優しく微笑みこけてくれた。
か、カッコイイ・・・///
『これから、いろいろよろしくね』
私は少し、ドキッとした。
「こちらこそ!これから一緒に頑張ろう!」
『うん!』
何か不思議なことが私を待っていたみたいです。