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□恋、のち/恋。
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『ハァ…ハァ……』

「なんかごめん。」

『いや、別に良いけど。どうしたの?』

「嫌だったんだ…」
『へ?』



古市は唇を悔しそうに噛み、私に向き直った。

「俺もアヤのことが好きなんだ!」




『…』


一瞬時が止まったように感じた。


「そんな気分じゃないってことはわかってる。だけど、俺はお前を誰にも渡したくないんだ!」

『…〜ッ!///』

(なんか、今の古市が何気に格好良い!)

「なぁ…アヤは誰が好きなんだ?」

『う〜ん、そうねぇ…』



私…

こんなこと、始めまして考える。


自分自身、そんなことなんてわからない。



でも…私、今わかったかも。



『恥ずかしいからヒントだけ。』
「おう…。」
『その人は、女子好きで…毎日ヘラヘラしてて…。だけどいざという時に凄く頼りになるし、カッコイイ///』


私は恥ずかしさの余り、後ろを向いた。

「そいつってこの学校にいる奴か?」
『もち』
「女好きでヘラヘラ…そんな奴、いたっけ?」


えぇいます。

私の目の前に…。




『さらにいうと、銀髪でね…!こんな私にも…紳士的な態度をとってくれるしね。それで、なによりも友達思い!頭良いのにこのわざわざこの学校にいてね…!』
「ちょっとタンマ!」
『ん?』


「あのさ、そいつって今目の前にいて喋ってる奴だったりするのか?」
『うんうん♪そうだよ!今、一緒にってえええぇぇ!?何故わかった!エスパーかっ!?』
「落ち着こうか!」





沈黙。




「あのさ…」
『ん?』

「俺さ…今、超嬉しい!」
『そ、そう?///』
「アヤ…可愛い」
『ありがと…///』
「すごく、キスしたい…!」
『///』
(いきなりやるのっ!?)

「ねぇ…良い?」

『うん…良いよ。///』




その途端、唇に柔らかい感触がした。


『…///』
「…ヤバい。」
『へ?』
「もういっかい…したい!」
『は、恥ずかしい///』
「へへ♪隙あり!」


チュッ


再び、唇にさっきと同じ感触がしてきた。



「本当に可愛いよ?アヤ…」

『〜ッ!///』











この日、始めて"恋"というものを知った。










男鹿(アイツ等なにしてんだ?遅ぇぞ。)



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