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□after school
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キーンコーンカーンコーン…




「気をつけ、礼ッ!」

「「「さようなら!」」」



今日の日程が終了し、教室の中はあっという間に静かになった。


『早かったな〜…やっぱ、楽しい時間はあっという間なんだね…』

私は誰もいない教室で小さく呟いた。


「ふ〜ん、楽しかったんだ。良かったな!」

『へっ!!?』

私以外、誰もいないはずの教室で誰かの声がして私は心臓が出そうなぐらいビックリした。


しかも、真後ろで声出されたらなおさら。

『もぉ〜!ビックリしたよ…』
「すまんすまん(笑)」

(わざとしたな…)



『あ、そういえばさボッスン。昨日のあの例の事件、やっぱりそうだったよ!』
「だろ?」

『うん!でね、その依頼人がお礼言ってたよ〜』

「おうっ!」




私とボッスンは笑顔のコンタクトをとると、その教室をあとにした。





「あ、そういえば!」

『え、どうしたのボッスン?』

「あちゃー…忘れてた!」
『??』

「すまん!先に部室に行っててくんねえか?用事があるからあとでくるから!」
『う、うん!』

「じゃあな!」


嵐のように去って行くボッスンを私は見送った。




『…嵐が去った。』

私は言われた通り、先に部室に行った。









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