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□あのね…!
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「なぁ、アヤ?」
『何かな?アリババ君』
今、私はアリババ君の家にいる。
最近、アラジンという少年と出会って一緒に冒険しようと着いてったらこのアリババという少年に出会った。
そして、今はそのアリババ君の家に泊まっている。
「ん、アラジンは寝てるか?」
『ちょっと待って?』
私は隣に横になっているアラジンの様子を確認した。
『…寝てるみたいだよ?』
「そっか。ありがとな」
『うん。で、本題は?』
「ちょっと待ってくれ。」
モゾモゾと床に寝ていたアリババ君は立ち上がり、ベッドに寝ている私とアラジンを交互に見渡した。
『?』
私は何がしたいのか、疑問に思い頭の上に?を浮かべた。
「さっき、アラジンが言ってたことが気になってな…」
アリババ君は頭をポリポリとかきながら私の布団の中にさりげなく入って来た。
そう。
さりげなく…
『っ!な、なんですか!?アリババ君ッ!』
「しっ。騒がないでくれ。アラジンが起きちまうだろ。」
『〜ッ!///』
何も言い返せない自分に少々腹立たしいがそこは我慢することにした。
アラジンのために←
『な、なんで…!』
私は自分でも今の表情がわかる。
頬らへんが妙に暑いからきっと真っ赤になってるはず。
「さっき、アラジンが俺に教えてくれたんだ。お前が俺の未来の嫁ってことを…」
『えっ!な、なにそれ?///』
「(ははっ!信じやがったw)アラジンは不思議な力が使えるから、それでさっき俺のことをちょっと占ってもらったんだ!」
『そんな力あるんだ?…』
「うん!だから「アリババ君?何を言ってるんだい?」…っ!あ、アラジン!スマネぇな起こしちまったか?」
『アラジン…!』
「アヤ、アリバ君が言ってることはデタラメだよ。」
『へ?そうなんだ』
「!!?」
「僕はアリババ君の占いとかしたことないよ?あと、そんな力ないからね。」
「ちっ。起きてたのかよ。」
「ん?」
「いや、何にもないぜ!」
『ははっなんか変なの。アリババ君!』
「笑うんじゃねぇよ!」
『あのね、アリババ君?』
「な、なんだよ…」
『そんなことしなくても、私はアリババ君のことは好きだよ?だから、もうさっきみたいな嘘はつかないでね!』
「あ、あぁ///」
「ニヤリ」
「!(アラジン!確信犯か、テメェ!)」
『もう遅いから寝よう?』
「おう。」
「うん!」
…
『(やっぱりそこから動かないんだ、アリババ君…)』
ちょっと大胆な君だけど、私は大好きだよ。
だから…
これからも仲良しでいてね。
そういうと、アリババ君は苦笑いを浮かべた。
「はぁ…(俺の好きとアイツの好きは違うんだよな。)」
「(アリババ君、ドンマイ!)」
END