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□君が好き
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『ハァッ!とうッ!』
シュッシュッ
私は今日も筋トレをしている。
『てやーッ!!』
バキッ…バササッ
目の前にある大木を拳一発で倒した。
『今日もまた強くなれたかな…?』
きりがよいところで休憩をすることにした。
そしたらふと、私の思い人…アラジンの顔を思い出した。
『きっと、迷惑だろうな…』
私とアラジンは旅仲間だ。
私が家出をしていると、砂漠でアラジンに出会った。
それからというもの、私は特にやりたいことがなかったため、アラジンの宝探しに協力することになった。
アリババという少年とモルジアナという少女に出会った。
アラジンは綺麗な女の人が好きみたいだから、私はモルジアナとアラジンが楽しそうに話しているところを見ると胸が痛む。
きっとアラジンは地味な私より、綺麗なモルジアナの方が好きだろうな…
私は少しでも、モルジアナに近付けるようにあの子の長所である"強さ"を真似することにした。
だから筋トレをしているのである。
『よっし!また、しよっかなっ』
私がスクッと立ち上がると、遠くから誰かの叫び声が聞こえてきた。
「だ、…誰かぁ……!」
『…?』
なんか、助けを求めてるようなので声がする方向に向かって行った。
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