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□私、ヤンデレですか?
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「死ね沖田死ね沖田死ね沖田死ね沖田死ね沖田死ね沖田死ねマジ死ねお願い死んで沖田死ね沖田死ね沖田死ね沖田死ね沖田死ね沖田死ね死ね死ね死ね沖田死ね沖田死ね死んでよお願いだから死ねていうか殺す沖田死ね沖田死ね死ね沖田死ね沖田死ね沖田マジ死ねお願い死んでこの世から本当消えて死ね死ね死ね死ね死ね死ね沖田死ね死ね」
一体いつになったら私のものになるんだろうか、あの人は。
ていうか私滑舌パネェないやマジで。
「何やってるんでィ」
「呪いの儀式です。貴方を地獄に堕とすための」
後ろから声をかけられた。
相手はわかってる。
「ほぉ。そりゃあ興味深いねえ。具体的にどんなのやってるんでィ」
「ひたすら死ねって言うだけです。殺りますか?土方」
この人もまた、ある人を殺したがっている。
何がそんなに気に食わないのかはわからないけど、マヨネーズには是非死んでもらいたいと思う。
だって気持ち悪い。
「めんどくさいから一発で殺れるようなの探しまさァ」
何だ、つまらない。
「私もそういうのは一通りやったんですけどねぇ、どうしても殺れなくて。
困ってるんですけどどうしたらいいですか?」
どうしたら貴方は、私を好きになってくれるんでしょうか。
「そりゃ・・・不意討ちを狙うとか」
「私の美学に反します」
意外そうな顔をした。中々失礼な。
「呪いはいいのか」
「おまじないみたいなものです」
「じゃあ毒を仕込むとか」
「それが・・・効かなかったんですよ」
「・・・いつ仕込んだんでィ」
「昨日のおやつです」
言うと考え込むような表情になった。
まぁ、山崎あたりにでも押し付けたんだろう。
だって厠に篭ってたし。
「・・・それは不意討ちには入らねえのかィ?」
「毒殺は不意には出来ません」
「・・・じゃあ、事故死に見せかけるとか」
「それは偽装工作がめんどくさいんで最初からないです」
そもそも、好きだから殺したいのであって、事故死じゃ意味ないんですよ。
やっぱりめんどくさいし。
「じゃあ諦めたらどうでィ」
「嫌です」
即答すると、嫌そうな顔になった。もっと見たい。
「いい加減にしなせィ。俺だって土方殺すとかチャイナ潰すとか土方殺すとかで忙しいんでさァ」
「仕事しろよ」
「何急にタメ口になってるんでィ」
「仕事しない上司なんか勉強できない兄ちゃんくらい要りませんよ」
「何言ってるんでィ。そいつにはちゃんと奴隷っていう役割があるじゃねえか」
「あ、そーでした。じゃあハゲの父ちゃんくらい要りません」
「金稼いでくるだろィ?」
「金よりふさふさの頭の父ちゃんのほうがいいです。髪の毛って買えないんですよ」
「あー・・・」
「それに金だったら母ちゃんだって稼げますよ」
「あー・・・」
あのハゲ絶対要らない。絶対要らない。
「お前ら父ちゃんを何だと思ってんの?」
「「あ、勉強できない兄ちゃんだ」」
「何でだァァァァ!!それってさっきの話からすると奴隷だろ!奴隷ってかコラア!!」
「幕府の狗(いぬ)のくせに」
「お前だってそうだからね?何自分は違いますみたいな顔してんの?むかつくんだけど」
「瞳孔全開でさァ。死ね土方」
「何でだ!全然前後で繋がってないんだけど!?」
「はーい。気持ち悪いからでーす」
「ちょ、せっかく隠しててやってたのに・・・」
「あ、そうでしたか。すいません沖田」
「何で呼び捨て?ていうかどういう意味だ」
「「え?小芝居に何戸惑ってんの?馬鹿じゃねえの」」
「お前ら・・・刀を抜けェェェェ!!」
「嫌です。これからドラマの再放送があるんで」
「右に同じー」
「ふざけんなァァァ!!」
「「ふざけてねーよ死ね土方」」
逃げてるとき、口説いてみた。
「あ、沖田」
「あん?」
「私のために死んでください」
「嫌でィ」
「じゃあ、私に殺されてください」
「嫌でィ」
「じゃあ・・・好きです。付き合ってください」
「いいでさァ」
「・・・マジでか」
「ああ」
「・・・浮気したら殺しますからね」
「浮気しなくても殺す気だろィ?」
「はい、まあ」
当たり前じゃないですか。
私、ヤンデレですか?