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□私、ヤンデレですか?
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「初めまして新八君、貴方が好きです」


「・・・へ?」


「だから・・・私に殺されてください★」


「・・・・・・ハィッ!?」




あの時の顔、が一番可愛かったと思う。






「新八くーん、クッキー作ったんで食べてください♪」


「嫌です」


「・・・じゃ、お茶は?」


「自分で入れるんでいいです」



・・・つまらない。


用心深すぎる。


付け入る隙がない。どうしよう。




「・・・うぅ・・・銀さーん、新八君が、新八君がぁ・・・」


「そんなメガネやめて俺んとこ来ない?」


「ヤダ。あたし天パ嫌いなんで」


「・・・やっぱ天パかよ」


「あとね、糖尿病は流石に・・・あたしだって甘いの好きだし、ほら、見られてると萎えるし」


「・・・何でこんなメガネが・・・
ていうか俺糖尿じゃないからね?寸前なだけだって糖尿じゃ「ていうか、そのカッコつけのカッコと白い頭と沸いた脳内と中途半端に高い身長と死んだ目ん玉と「あ、もういいから」



何だつまらない。

鬱憤晴らそうと思ったのに。


使えねー。



ふと新八君を見る。


・・・何かごちゃごちゃ考えてるなー。



「好きだからこそ、ですよ?」


「・・・へ?」



あら可愛い。




「好きだから、誰にもあげたくないし、見せたくないし、あたし以外見て欲しくないし、
大事に思ってるのはあたしだけでいて欲しいって思うんですよ?
――言ってしまえば、行き過ぎた独占欲ですけど」



分かってる。


解ってる。


けど、止められない。


そんな気持ちが、溢れ出す。




「そうですか?僕は・・・確かに他の人と話してたら、嫉妬するかもしれないけど、
でも、その人が好きで、大事なら尚更――その人が幸せであるように、応援するものじゃないですか?」


「確かにね、そうではあるんですけどね、そんな大人じゃないんですよ。
あたしだって」


「・・・はぁ」


「そういうこと考えたりもしますよ?
でもね〜・・・どうしても許せないんですよ。どうしても何があっても変えられないんです。
この、キモチだけは」




熱弁すると、照れた表情になった。



あー、可愛い。

あの顔が苦痛に歪むところ見たい・・・vV


顔には出さず、熱弁を続ける。




「生きてて欲しいと思うけど、自分だけのモノにしたい。
だから――殺したくなるの」



「・・・何でそんな物騒なんですか」


「ん?拉致監禁★とどっちがいいですか?」


「どっちも嫌です」


「まぁまぁ、全部愛の証ですよ?」


「そんな物騒な愛はお断りします」


・・・つれないなー。



「・・・じゃぁ、頑張ってノーマルになるよう努力します。
これはふつーのクッキーです。
食べてくれたら、・・・期待しても、いいですか・・・?」



・・・いやまぁ嘘だけど。

ヤバイ私演技力半端なくない?女優並みじゃない?



すると新八君は、クッキーに手を伸ばし、口に運んだ。


・・・ああ、どんな顔してくれるんでしょうか。




「・・・・・・!?」


「?どーしました?」


「・・・苦い・・・」


「?・・・あ、」


「何、入れたんですか・・・」


「スイマセン、つい癖で間違えて下剤入れちゃいました」


「!!」



ザザザッと音を立てて厠に入り込んだ新八君。


やっぱ、あーゆー顔が一番好きかも。


勿論、いつでも可愛いんですけどね。










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