三国書物庫
□愛する君へ...
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「諦められるなら…とうに諦めている。」
何度、涙を流しただろう
何度、趙雲の名を叫び求めただろう
二人で乗り越えてきた
それが…今は一人。
趙雲の気持ちなど分からなかった
愛は失うことは無いと信じて疑わなかった
だが…
馬超は首を横に何度か振ると手綱を引いた
「俺は、確かめる!!あいつに会うまでは諦めない」
砂埃を上げながら馬を走らせた
(一度でいい…お前の心が分かれば…俺は進める)
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「子龍。」
「奉先様っお帰りなさいませ。」
笑顔で迎える子龍を抱き上げる
「寝て居ろと言ったろう…ややはどうだ?」
子龍は呂布の首に腕を回したまま微笑む
「元気ですよ、時々痛むくらいに蹴ってきます」
呂布は微笑む