short
□とある朝。
1ページ/1ページ
窓から眩しい光が差す。
まだ少しだけ寒さが身にしみる。
「やっべえ!もう時間がねえよ」
彼は食パンをガツガツと頬張っている。
『ったくもう、早く起きてきなさいよ!』
「だってよーまだ寒いし、眠いし!」
呆れてはぁ、と溜め息をつき、グラスに入ったオレンジジュースを渡すとすぐに飲み干した。
「よっしゃ!じゃあ行ってくるわ!」
『え!?これだけじゃ体力持たないよ?』
「パンかなんか歩きながら食べてく」
『意地汚い…』
「うっせー、仕方ないだろ」
『はいはい、じゃあ行ってらっしゃい!』
「おう!行ってき…………あっやべえ!」
『なっ何!?』
ちゅっ
『はっえっ!?//』
「忘れ物!」
『いきなり……//
もうっ早く行ってこーい!!』
「へいへい、行ってきまーす」
毎日こんな感じ。
朝っぱらから騒いでるけど、まぁこれが私たちの生活。
とある朝。
(見送る吾郎の背中には、朝日が反射しキラキラしていた)