めちゃshort
□紫煙。
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―カチ……ッ―
「……ふぅ〜……………」
色々な思いを吸い込んで吐き出される僕の苦い吐息。
それはわずかな紫色の煙を醸し出す。
やるせない想いや人に言えない苦しみとか……
そんな色々なものを、僕は吐き出される紫色の煙に託す。
宙を燻らせ消えていく紫煙。
まるで僕の心みたい。
どうにもならない想いだけが宙を燻らせ、消えていく……
紫煙。
それは時に僕を惑わせ、癒すもの。
「ふぅ〜……………」
いろんな想いを含ませ、僕はまた紫煙を宙に燻らす。
消えていくその煙のように僕の想いも消えたらいい……………
いつまでもあなたを愛しく想う……………
この想いを……………
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