めちゃshort

□たなばた。
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「あ。」

「ん?どした?」



気がついたのは今日でしかも深夜。


母国に帰ってなんだかホッとしすぎてたのか、元々関心が薄かったのか。



僕は七夕っていうイベントをすっかり忘れていた。




「ちゃんどら?」




傍らにはそんな僕の気を知ってか、知らずか。

能天気な声をあげる愛しい彦星。



「いや、そういえば。七夕だったな、って思って。」




そう、僕が口にすると、彦星ことうちのヒョンは、あー、そーだったねぇ。なんて間の抜けた返事をして。




「まぁ、曇ってるし天の川なんて見えはしませんが。だいたい、旧暦と新暦では誤差があるし。忘れてたし。」



あはは、なんて。

独りごちてみると。




「叶うよ。」




と、眠そうな声であなたは言う。



そこで、何がですか?お?、と僕は言うけど、きっとあなたにはお見通し。




「んー、ちゃんどらのお願いってさ、俺と一緒だし。それって、俺が絶対叶えるに決まってるから。」




なんて、半分夢心地でむにゃむにゃと言われちゃったら何も言えないんだもん。

本当にあなたはズルくて聡い。



だから、あなたの穏やかな寝顔に誓うんだ。

七夕のお星さまに願ったことを、言の葉変えて。




【ずっと、あなたのそばに居ます】



.→あとがきというなの言い訳
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