CLAP!掲載作品&hit記念作品集
□CLAP!掲載作品〜ケンカ〜
1ページ/9ページ
―ケンカ―
「ユノヒョンのパボ!!」
「お!!言いやがったな!!チャミナの分からず屋!」
「言いましたね〜〜〜!!もうあなたなんて知りません!!絶交っっですっ!さよなら!!!」
「おうおう!どこにでも行きやがれ!」
「「ふん!!」」
ユノと喧嘩した。
そりゃもう久しぶりに盛大に。
原因は何だったっけ?
う〜・・・ん、確かヒョンが僕の大事にとっておいたお菓子を内緒で食べちゃったこと・・だったけ??
うん、確かそう。
で、最初はそのことに対する不満をぶちまけてただけだったはずなのに・・・・
途中から・・・
『大体チャミナは色々と細かすぎるんだよ!そんなに気にするならいちいち俺に任せずに自分で何でもすればいいんだよ!』
『な!僕はあなたの立場とか色々考えてるんですよぉ!僕からじゃ出来ないことだってたくさんあるんですよ!』
『はっ!そういうとこだけ都合よくマンネになるなよな?!ずるいんだよ!お前は!』
うん。
確かそのユノの言葉に僕がキレたんだ。
“マンネ”
僕にとって、それは重荷というか・・・
枷・・だった。
それに悲しかった・・・。
ユノにとって・・・僕はやっぱり“マンネ”なのか、って。
分かってる、頭では分かってる。
ユノと僕は歳だって違うし、元々リーダーとマンネなんだし。
だからこそ、昔から僕はちゃんとマンネらしくしてたつもりだった。
今だって、やっぱりヒョンであるユノのことを考えて時々一歩下がってきていたのに・・・。
それさえもユノはずるいって思うのかな・・・
“マンネ”はずるいって・・・
・