CLAP!掲載作品&hit記念作品集
□CLAP!掲載作品〜ケンカ〜
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「・・・・・で?」
「・・・・・。」
「お前はここに来た・・と・・・。」
「・・・・・。」
僕の目の前には楽しそうに腕を組んで僕を見る親友(のはずの)キュヒョナ。
「だって・・・・。出てきたはいいけどさ・・行くとこなくて・・・。」
「お前さ、後先考えずに行動するなって。ユノヒョン絡みだと余計にそれが目立つって前から言ってるだろ?」
「う・・・。返す言葉もございません・・・。」
「ま、まぁまぁ。チャミナだってここって言うか、お前を頼ってきてくれたんだからさ?歓迎してあげようよ。ほら“困ってる時はお互い様”だし、ね?」
腕を組んで楽しそうに黒い微笑を浮かべるキュヒョンに対して、何とも優しい言葉を投げかけてくれる天使のようなソンミニヒョン。
そんな二人の後ろにはなんだかこちらも楽しそうにニヤニヤとしているウニョクヒョンとイェソンヒョンが見える。
「チャミナ?お腹空いてない?僕、何か作ろうか?」
「ソ、ソンミニヒョン・・・。お腹・・・空いたです・・・。」
ヒョンの優しい言葉に気が抜けて僕のお腹からは“グ〜ッ”という音が響く。
「ふふ、分かったよ。チャミナ、確か辛いの大丈夫だったよね?確か辛いもので何かあった気がするから作ってきてあげるよ!」
「いいんですかぁ?!」
「もっちろん!可愛い可愛い後輩のためだもん!」
「ソンミニヒョォン・・・」
僕がソンミニヒョンの優しさに癒されていると、さりげなく笑顔のままのソンミニヒョンが
「でも、ご飯食べたらちゃんとユノと仲直りしなきゃダメだよ?二人きりのメンバーなんだし、それだけの絆じゃないでしょ?」
という、何とも的を得まくった言葉を飛ばしてきた。
「・・・はい、ひょん。」
そんな言葉に僕は頷くしか出来なくて・・・
そんな僕を見てソンミニヒョンは苦笑いしながらキッチンへと消えて行ったのだった。
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