CLAP!掲載作品&hit記念作品集

□CLAP!掲載作品〜本音マイク〜
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我ながら馬鹿だとは思う。


男同士である以上、そんなことはありえないし。それに何より、それはお互いに触れてはいけない部分でもあるわけだし。




瞬間的に焦りも感じた。




子供をあやすように人形を可愛がるチャンミンを見て、女性との結婚を考え始めるんじゃないか、とか。
そしたら俺との関係は終わるのかな、とか。
もちろん、仕事上のパートナーという立場は変わらないんだろうけど・・・ほら、その、俺たちって一応今は・・・・




「恋人・・・同士だよな、うん。」



チャンミンはいい父親になるだろう。

俺だって、父親というものに憧れがないわけじゃない。


でも、それ以上に俺はチャンミンとの関係を壊したくないし、大切にしたい。


ずっと・・・・一緒にいたかった。



だからつい・・・・




『俺と結婚しようぜ!』







―ジャー・・・・―




いかん。

珍しく落ちてきた、俺。




頭から肩から落ちるシャワーの滴を見ながら、俺はなんだか泣きたくなっていた。


いくら考えても仕方がないことなのに。




「・・・らしくないぞ、ユンホ。お前が落ちてちゃダメじゃないか。」



俺はそう自嘲気味に笑いながら、顔を勢いよくバシャバシャと擦った。




「はぁ〜・・・・・」



俺は一つ大きくため息をついて、気分を変えるよう努めながらシャワーから出た。






頭をガシガシと拭きながらリビングに入ると、チャンミンはソファに腰かけて何やら一人でぶつぶつと喋っていた。



「シャワー、お先。」



俺がそう声をかけると、チャンミンは体をビクッと震わせて俺の方に振り向いた。



「?どうした?」

「い、いえ!は、は、早かったですねぇ!あはは!」

「ん?そうか?いつもより遅いくらいだったけど・・・」

「そ、そうですか?あは、あはは!」



明らかに動揺しまくるチャンミンを不審に思いながら、俺は後ろ手にチャンミンが何かを隠したことに気付いた。




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