Happy birthday

□響也
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HAPPY BIRTHDAY !!

やあ、君の誕生日を独占できるなんて、僕は幸せものだね。

……有給勝手に使わせた癖に…って、怒ってるのかい?僕だって有給取ったんだよ、バンドの練習どころかツアーの日程もこの日に被らないようにずっと計算してた。

なんでそんな訝しい顔なの?
嫌だった?重いかい?こういうの。

……僕はね、牙琉検事としてもガリューウェーブのボーカルとしても生きてるけど、君を好きになったのは、「牙琉響也」という一人の人間なんだ。

パフォーマンスとかじゃなくて、君を一人の男として愛する日にしたかったんだよ。
だって、今日はそういう特別な日だろ?

……はは、照れてたのか。
ごめんごめん、照れ隠しも可愛いよ。

はあ……1日中抱き締めてるだけでも、僕はいいんだけど。
さ、お姫様、何でもリクエストして?
いつも寂しい思いさせてるから、君が望むことは何でも叶えてあげるよ。
君が、愛されてると、実感できる望みなら何でもいい。

……え、君の為の歌?

……確かに、僕も君を想って歌詞を書こうとしたし、それをプレゼントしようとも思ったんだけどさ、駄目なんだ。
好きだ…って、そればっかり溢れて、カッコいい言い回しが全然思い付かないんだよ。

……それでも、いいのかい?

じゃあ、聞いてほしいな。
タイトルは、『愛してる それだけ』。



fin

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