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□短編集
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(想像できない)
いつもの昼休み、俺はやっぱりいつものように阿近さんに逢うため技局に居た。
「阿近さーん」
「………」
「阿近さーーん!」
「…………」
「……ハゲ」
「誰が禿だっ!!」
「阿近さんが無視するから悪いんですっ」
「あ゛ー?」
「阿近さん、」
「五月蝿ぇな、何だ」
「阿近さんって、いつから技術開発局で働いてんですか?」
「あー、だいたい創設当初くらいからか?」
「……そんなに前からですか?」
「まぁな、まぁ局長以外はガキの集まりみたいモンだったがな…」
「……………」
「修、言いたいことがあんならはっきり言え」
「阿近さんに幼少時代が…」
「…お前の気持ちは良ーく分かった、……そんなに実験体になりてぇのかっ!!」
「ギャーーっ!!」