‡宝‡

□着用拒否
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「……あ?」

「あのなぁ阿近…お前が鈍いのは知ってるがまさか此処までとは知らなかったぜ?」



ビキビキと青筋が浮くのが自分でも解った。
盛大な溜息をつきながら知った口を叩くこいつらが本気で憎い。



「まぁまぁ、そんな怖い顔しないで。私達は唯、鈍感な阿近さんを助けようと思ってるだけですから!」



…余計なお世話だ。
口に出す代わりに煙草に手を延ばす。
勝手に話を進めていく眼鏡娘…大声で話すもんだから続々と局員達が集まり始めている。



「先ず聞きますね。何で阿近さんはゴム付けるんですか?」


お前に恥じらいは無いのか。


「……中出したら、修兵の負担になるだろーが。性感染だって同性同士にゃ多い話…」

「はいっ、それ!!それを檜佐木副隊長に包み隠さず伝えて下さい!」

「はぁ?」



訳が解らない。

「解ってるじゃないですか!」とか言いながら俺をずいずい出入口に押していく眼鏡娘。
後ろの方で鵯州が心配して損した、とか抜かしているのが聞こえる。

喧嘩とも言えない出来事に胸糞悪いのはあるが、この場合、俺が謝りに行くべきなのか?



「テメェ等いい加減に…」

「良いですかっ!?檜佐木副隊長にさっき自分がいったことちゃんと伝えて下さいね!!」

「だから何で俺が」

「良いから速く行けっ!!」


「〜〜!解ったよ、行きゃいいんだろ…」



俺は修兵の霊圧を探り、ゆっくりと歩き始めた……










********



「…行ったね、阿近さん」

「どんな面して帰ってくるのやら……阿近の奴、新薬作らなきゃいけなくなるんじゃないか?」

「んふふ…」
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