小説(1冊目)

□果てしなく遠い空に
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ふと空を見上げる。
雲もほとんどない澄み切った空。
きみの大好きな色。……はもうちょっと濃い青だったっけ。
今頃どこかで同じ色を眺めてたりするのかな?

今はそばにいないけれど、この空を見上げながら少しでも僕の事を思い出してくれたら嬉しいと思う。
僕がきみを思っている事が、この空を通して少しでも伝われば良いと思う。

どこまでも続く空。
果てしなく遠い空。
同じ空気を吸い込んで、僕は空に笑いかけた。



end
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