小説(1冊目)

□初めまして
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(※村田とグレタが初対面、という設定でお読み下さい。)

有利 「グレタ、紹介するよ。こいつはおれの親友のムラケン」
村田 「初めましてこんばにや。元大賢者の魂を持つ永遠の皆のアイドル、通称ムラケンこと村田健です。きみのお父さんと同い年でピッチピチの16歳だよー。僕は、グレタちゃんにとっては義理の母って事になるかな?」
有利 「どっからツッコんだら良いか判んないんだけどとりあえず、何で義理の母なんだよ!」
村田 「だって渋谷もフォンビーレフェルト卿も父親だろ?」
三男 「当然だ」
村田 「1人くらいは母親がいた方が良いと思うんだよね」
有利 「待て! 母親ってのは普通女だろ! っつかそもそも父親が2人ってのもおかしいだろ!?」
三男 「ぼくはユーリの婚約者だからな。お前の娘ならば当然ぼくの娘になるだろう」
有利 「だっておれ達男同士じゃん」
三男 「だから2人共父親なんだろうが」
有利 「あ、そうか……って違うだろ!? 何か色々おかしいだろ!?」
村田 「まあまあ。生みの親じゃなくて育ての親なんだから何人いても構わないんじゃないのかい?」
有利 「……それもそうか」
村田 「ふっ……」(※トリプルブラック大賢者状態)
次男 「俺は一応陛下の名付け親だから、グレタにとってはおじいちゃんって事になるのかな?」
有利 「随分若いじいちゃんだなぁ」
次男 「それでも陛下の5倍以上は長く生きてますよ」
有利 「っていうか陛下なんて呼ぶなよ、名付け親」
次男 「すみません、つい癖で」
村田 「ありゃ、まーた2人の世界作っちゃってるねぇ」
三男 「あんの尻軽……っ」
村田 「そんな目クジラ立てなくても。確かに渋谷は軽い方かもしれないけど」
三男 「試したのか!?」
村田 「何を試すの? 僕は体重の話をしてたんだけど」
三男 「〜〜〜〜っっ」
有利 「そういやグウェンダルは一応伯父さんて事になるのか?」
次男 「ヴォルフラムの兄ですからね」
村田 「ウェラー卿も本来は同じ立場だよねー」
長男 「貴様ら……今更仕事をしろとは言わん。せめて静かに仕事をさせてくれないか……」
村田 「上王陛下はおばあちゃんかな」(※聞いちゃいねぇ)
有利 「それ、ツェリ様が聞いたらキレんじゃねえ?」
三男 「いや、却って喜びそうな気がするぞ」
次男 「あの人ならそうでしょうね」
ツェリ 『あたくしずーっと女の子が欲しかったのよー。娘より孫が先に出来ちゃったのは残念だけど、でもさすが陛下とヴォルフの娘ね。すっごく可愛らしいわぁ。あたくしも2人に負けないようにますます頑張らなくっちゃね』
有・村・次・三 「あー……」(※想像して)
王佐 「私は? 私はどうでしょう?」
有利 「どうって……ギュンター別に誰の血縁者でもないしなぁ……」
次男 「先生って事で良いんじゃないですか?」
グレタ 「グレタ勉強ならアニシナに教えてもらってるよ」
王佐 「そんな……っ」
三男 「アニシナの教育というのも非常に不安だが……」
有利 「ギ、ギュンター……。あ、ほら、ギュンターはおれの補佐してくれてるじゃん」
王佐 「陛下……なんとお優しいお言葉! このギュンター、一生陛下について行きますー!!」(※有利に抱きつき)
有利 「うわ汚っ、鼻血、血の雨がっ。落ち着けってギュンター! そして離せ!」
村田 「……渋谷、なんだったら僕が補佐しようか? 昔取った杵柄である程度ならこなせると思うよ?」
有利 「……もういっそお願いしちゃおっかなー……」
王佐 「ガーンっ。酷いです陛下猊下ーー(号泣)!!」



end
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