とある魔術の禁書目録CP2
□雪
1ページ/3ページ
「せっかくお姉様とお出かけの約束をしましたのに・・・何ですの!!この雪は!!」
黒子が叫ぶ。
窓の外は見事に真っ白だ。
「ああ〜、クリスマスですのに〜。」
悔しそうに呻いて、崩れ落ちる黒子を見て、美琴は苦笑してしまった。
「大袈裟ね〜。私との外出なんてつまんないわよ。」
ポンポンッと優しく黒子の頭を叩く。
「いえ、私はお姉様といるだけで楽しいのですわ。」
黒子は嬉しそうに美琴の手にすり寄った。
「じゃあ、いいじゃない。私と2人で、部屋でまったりするクリスマスも。」
美琴がそう言うと、黒子はしばし考え、そうですわね、と頷いた。
「お姉様を1人占めできるんですもの!」
言葉には怪しい響きがあるものの、後輩の本当に嬉しそうな笑顔に美琴は微笑んだ。
「でも、雪が止みましたら、外へ遊びに行きませんか?」
黒子のワクワクした顔。
遊びに行く、ということは雪遊びをしよう、と言う事なのだろう。
「なんか、子供っぽいわね〜。」
「いいじゃないですか。私達は中学生、まだまだ子供ですわ。」
美琴の難色に黒子はニコニコと言った。
「そうね、あんたと遊べる内に遊んでおくかな。」
何気なく言った言葉、しかし、黒子は表情に陰を落とした。