とある魔術の禁書目録CP2

□幸せ
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「たくっ・・・何なんだよー。」


当麻は思わずため息をついてしまった。


「危ねェ!!」

キッー!!


怒号、ブレーキ音。
当麻は目の前に迫る車体に思わず身を固くしてしまった。
信号無視をした車がちょうど横断歩道を渡っていた当麻に突っ込んできたのだ。
車が迫る。
徐々に徐々に。
近づいてくる。
車の動きはとってもゆっくりしていて、避けられそうな気もするが、身体が動かない。
運転手の顔を確認してしまう程、頭は冷静なのに、避けるという思考だけがすっぽりと抜けてしまったよう。
迫る。
あと、もう30センチ。

ガッ

突如、腕を引っ張られた。
その瞬間、時が動き出した。
当麻すれすれを車が走って行く。
引っ張ってくれた人と共々、当麻は地面に倒れ込んだ。

ドンッ

身体に感じた衝撃はそれほどなかった。
誰かが当麻の下敷きになってくれたからだ。
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