とある魔術の禁書目録CP2
□幸せ
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「テメェー、何余所見してやがンだァ?」
乱暴な喋り方。
一方通行だ。
「あ・・・。」
生きてた。
一方通行が助けてくれた。
「・・・ありがと。」
当麻は安堵のため息とともに礼を言った。
「別に・・・俺は・・・俺を倒したヤツが交通事故なンかで死ぬのが嫌だっただけだ!」
一方通行は照れたのか、心なしか頬を赤くする。
「でも、ありがとな!」
当麻がそう言って笑えば、一方通行は未だに一方通行の上に倒れ込んだままの当麻を抱きしめた。
少し、心配させてしまったようだ。
「あー!!ってミサカはミサカは一方通行と上条当麻を指差すー!!そして、抜け駆けはずるいーって上条当麻に抱きついてみたりー!」
「どわっ!?」
いきなりの打ち止めの襲撃に当麻と一方通行は潰れた。
「・・・そうですわね。」
そんな当麻達の上に降ってきた冷たい声。
「往来での不純同性異性交遊はいけませんわよね?」
おそるおそる顔を上げる当麻達。
「やはり、ここは風紀委員の出番ですわよね〜。」
そこにはレベル5も恐れさせる鬼の形相の風紀委員、白井黒子の姿が。
当麻達はすぐさま身体を起こして、逃亡を謀った。