とある魔術の禁書目録CP2

□半分に
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「今日は近くに新しいケーキ屋ができたんだよな。美琴が好きそうなケーキがいっぱいあったらか、そこに行こうぜ。」

「あ・・・うん・・・。」


美琴が恥ずかしそうに同意した。
さっきの言葉に美琴を赤くするようなセリフがあっただろうか、と当麻は首を傾げる。


(まぁ、可愛い美琴が見れたからいっか。)


しかし、当麻はそう思い、気にしないことにした。


「・・・ん?」


当麻はチラリと美琴を見た。
何やら、美琴が視線を彷徨わせているからだ。
主に、当麻の手に向けて。
ああ、と当麻は得心し、手を差し出した。


「手、繋いでくれねぇ?」

「・・・っ!?」


美琴は驚き、また顔を赤くして、そっぽを向いた。


「い、いいわよ!あんたがどうしてもって言うなら、繋いであげても!」

「ああ、どうしても繋いでほしいぜ。」


美琴はそろっと当麻の方へ顔を戻し、ギュッと当麻の手を握った。


「言っとくけど、これは私のためじゃなくて、あんたのために繋いであげたんだからね!」

「でも、俺のためってすっげー嬉しいな。」

「・・・・・・あんた馬鹿でしょ。」


呆れた美琴の言葉に当麻はショックを受ける。


「なっ!そりゃ、頭の出来は絶対に美琴さんの方がいいでしょうけどー!それ、ひどくね?」

「だったら、もっとちゃんとエスコートしなさい!」

「うう・・・はい。」


当麻はガクッと肩を落とし、美琴を連れていきたい店へと足を進める。


「フフッ・・・。」


小さな笑い声に、当麻は美琴を見た。
柔らかく微笑んだ美琴がそこにいた。
当麻の視線に気づき、すぐにそっぽを向いてしまったが。
自然と口元に笑みが浮かんだ。


「・・・早く行こうぜ!」


当麻は美琴の手を握りなおし、笑った。
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