とある魔術の禁書目録CP
□思い出砂時計
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「ん〜、さすがに教会の中を撮影するのは許可できないのよねー。」
教会の奥からインデックスと一緒に出てきたローラは女の人にそう言った。
この会話は英語を日本語に訳しているため、ローラの口調は普通だ。
「そうですか。」
女の人は答えが分かっていたのか、別に残念そうではなかった。
「では、撮った写真も返した方がいいですね。」
それどころか、自分からそう言い、肩に下げていた鞄から数枚の写真を取り出した。
その写真はポラロイドカメラ用のものだった。
よく見ると女の人が持っているのはポラロイドカメラだ。
ポラロイドカメラとは専用のフィルムを使い、取ったその場で現像できるものだ。
シャッターを切ると、カメラの中から真っ黒な写真が出てくる。
それを数分放置しておくと、撮ったものが浮き出てくるのだ。
女の人が差し出した写真をローラは受け取った。
「そうそう。」
ローラは思い出したように、にこりと笑って言う。
「教会がダメだけど・・・私達なら良いのよ?」
そして、ローラはウィンクして可愛くポーズをとった。
いい年をして・・・、という誰かしらの呟きは無視だ。
いつの間にか来ていたステイルがため息をついている。
「今ならカッコイイ、でも生意気な神父もつくわよー。」
「僕もですか・・・。」
ローラの言葉に嫌な顔をするステイルだが、インデックスの、一緒に写真!というキラキラと目に、逆らえない、と項垂れた。
「・・・是非、撮らせて下さい!」
女の人は、とても嬉しそうに微笑んだ。
「では、近くの公園に行くわよー!」
ローラはそう叫ぶように言うと、走り出した。それにインデックスが走って続く。
それを他の2人は呆れた様子で歩いてついていった。