とある魔術の禁書目録CP
□グループで休日
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「今日は朝から任務が何一つ無い、暇な日ですね。」
射撃訓練の合間の休憩時間に一方通行はそう海原に話しかけられた。
「あァ?俺は別に暇じゃねェぞ?」
一方通行は訝しげな顔をして、海原を睨む。
「良いではないですか。一緒に出かけませんか?」
海原は胡散臭い笑みで、そう一方通行を誘った。
それに、一方通行は顔を顰める。
「何が悲しくて、男2人で出かけなきゃいけねェ。」
「だったら?私と出かける?」
その時、結標が会話に入ってきた。
「女の子となら、お出かけも楽しいんじゃないかしら?」
結標はニコリと笑って、小首を傾げた。
「僕が最初に誘ったんですよ?」
海原は少し不満そうな顔をする。
「譲っていただけませんか?」
「あら?一方通行は貴方と出かけるのは嫌だと言ったんだけど?」
結標は軽い優越感を目に滲ませて、皮肉気に言った。
「オイ、こっちの意思を無視して、話すンじゃねェ。」
その2人を見て、一方通行は呆れ返った声で一応の自分の主張を訴える。
「俺は誰とも出かけたくねェ。射撃訓練があるンだからな。」
「もう、こうなったら、グループ全員で出かけるニャー。」
その土御門の一声に、海原も結標も仕方がない、と言った顔になった。
「って、オイ!だから、俺の意思は無視か!?無視するンじゃねェー!」
結局、男3人、女1人で街に繰り出す事になってしまった。